アシンメトリーのデザインが可愛いです。
ソールが全体に加水分解でボロボロに。。
加水分解とは読んで字の如しで 素材が水分を含み
化学変化を起こし劣化していってしまう現象です。
素材によっては 確実に起こります。
ソールの限界=その靴の限界。。となりますが
今回は 靴全体と足が直接あたる底部の馴染み、
デザインの可愛さから諦めきれない と。
そこで デザインを綺麗に変えながら修理していく方法を
提案させて頂きました。
しかし ダメージは激しく 一旦 このソールは全て
剥がさなくてはなりません。
ご覧の通り 靴の周りを包み込むようにソールが
覆っています。
カップソール型といいます。
これを全て剥がし 削り落すと
ご覧の通り かなり上の部分まで ソールがあったため
ソールを貼るだけでは 剥がした部分がむきだしのままに
なってしまいます。
ここに
現在の質感に近い革で 帯状の革紐を作り デザインとして
靴を一周巻き込みます。
更に 押縁(革色の部分)という化粧を施します。
(黒い所は 最初に巻き込んだ革)
上から見てみると このように表情の変わった
可愛いカンペールが出来上がっています。
巻き込んだ革もデザインとして馴染みました。
削り落してむき出した部分は 巻き込みの革と
押縁で見えなくなりました。
そこに ミッドソール(3mm程のソール)を
一枚縫い付けます。
今回はビブラムの2055をボトムソールにセレクト。
2055を装着。
かかとは高さと角度のバランス調整を革でします。
その上に最後のボトムとなるラバーの部分を装着。
エレガントさを纏って生まれ変わった
カンペール ツインズ。
可愛いです。
ご来店お待ちしております。
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